蔵王エコーラインは東北地方で最も標高の高いところを通過する道路です。また観光道路としても有名な道路です。観光道路は時期によって渋滞もありますので、事前に休憩所などを知っておくことが重要です。宮城県側だけですが蔵王エコーラインの休憩所などを解説します。
序盤
入口から頂上付近までは約18kmです。最初の約6kmを序盤とします。この区間はまだ標高800m以下なので一般的な山林のような風景です。
滝見台(滝見台展望台)
林の中を走り約4.6kmほどの場所に「滝見台」という案内板があります。ここは滝見台展望台と呼ばれているピューポイントです。簡単に言えば滝が見えます。近くに「三階の滝」遠くに「不動滝」が見えます。ここは展望台だけなので公衆トイレはありません。
不動滝展望台・蔵王不動尊
滝見台から約1km先には不動滝展望台があります。不動滝は最初の滝見台からも見えますが、ここではより近くに見えます。そして同じ場所には蔵王不動尊があります。どちらも小さな駐車場はありますが公衆トイレはありません。
中盤
序盤を過ぎて約12kmまでを中盤とします。この区間は標高800mから1,250mになり短い距離で400m以上登りますのでバイクのパワーがあったほうが快適です。
最初の公衆トイレ
入口から約6.5kmの場所に広い駐車場と公衆トイレがあります。峩々温泉へ行く道路との丁字路のところです。不思議なことにこのトイレも駐車場も地図には載っていません。そのため名前のない公衆トイレなのです。私は勝手に倉石岳トイレと呼んでいます。ここは標高880m位なので着替えをするのに丁度よい場所です。真夏以外は麓と山頂の気温差がありますので、夏服から冬装備に着替えます。
澄川ゲート
最初の公衆トイレから約3.2kmのところに澄川ゲートがあります。このゲートは冬季閉鎖されるゲートです。ゲートの手前にはスキー場があります。トイレはありませんがレストハウス等が営業している場合があります。
賽の磧駐車場
澄川ゲートから約1.8km登ると賽の磧(さいのかわら)駐車場があります。この区間は距離は短いのですがヘアピンカーブの連続です。バイクの醍醐味を味わえる区間かもしれません。
賽の磧駐車場には立派な公衆トイレがあります。またここから約1.2km先には賽の磧があります。賽の磧には徒歩でしか行けません。ここに車やバイクを停めて登山気分で歩いてみるのも楽しいかもしれません。
蔵王寺
賽の磧駐車場の向かい側には蔵王寺があります。日本でも有数の山岳寺院のようです。賽の磧とも関係のある寺院のようです。詳しくは蔵王寺のサイトをご覧ください。口コミによれば丁寧な対応で御朱印もいただけるようです。
終盤
頂上付近駐車場の約18kmまでが終盤です。
こまくさ駐車場
賽の磧駐車場から約1.8kmのところにこまくさ駐車場があります。こまくさ駐車場には駒草平トイレがあります。このトイレは火山噴火の際にはシェルターとしても利用できる構造になっているようです。そうです蔵王は火山なんです。
駒草平展望台
こまくさ駐車場の向かい側には駒草平展望台があります。この展望台は高山と火山の雰囲気が感じられる場所です。山頂の次に眺望の良い場所のようです。高山植物コマクサの群生地で、6月中旬から7月にかけて最盛期を迎えます。時間があれば立ち寄ってほしい場所です。
料金所
蔵王エコーラインは宮城県と山形県をつなぐ山岳道路です。山頂は通過しません。蔵王の山頂へは蔵王ハイラインという有料道路を登らなければなりません。蔵王ハイラインは蔵王エコーラインの最高部から分岐しています。分岐付近には料金所があります。バイクの通行料金は390円です。
料金所は坂道の途中にあります。坂道発進になりますので通行料金は事前に準備しておいて簡単に支払できるようにしましょう。道路脇にバイクを停めて支払う方法もありますが坂道に停めるのも難しいかもしれません。
蔵王刈田駐車場
蔵王ハイラインは約1.7kmの距離です。標高1,720mにあるのが蔵王刈田駐車場です。好きな区画に停めてください。でも山頂に近い場所に停めたほうが楽チンです。無料駐車場です。
山頂
駐車場から徒歩でしか行けないのが山頂付近です。
蔵王のお釜
お釜とは火口湖で五色沼とも呼ばれます。蔵王連峰の中央部の最も標高の高い場所で蔵王連峰の象徴です。宮城県と山形県の県境のような場所です。まあ天気さえ良ければ美しいお釜を見ることができます。蔵王エコーラインを走るならば素通りしないで絶対にお釜を見てください。
刈田嶺神社
お釜の展望台から宮城県側の頂上まで登ると刈田嶺神社があります。御朱印もいただけます。私は毎回この神社に参拝させていただいてます。冬は雪に埋もれますのでご神体は別の場所に移動されるようです。
youtube動画
まとめ
山は天気が変わりやすいのでいつでも美しいお釜が見えるわけではありません。でもお釜は何度見ても良いものです。昔の人が信仰の対象にしたのも理解できます。宮城県から山形県へ行く場合は蔵王エコーラインを登ってください。
通常は4月下旬に冬季閉鎖が解除されて5月の連休には雪の回廊が楽しめます。
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