中高年が教習所で大型二輪免許を取得するには、どのような順序で免許を取得するのがよいのか考えてみましょう。
対象となる免許の種類
二輪免許といってもたくさんの種類があります。ここでは「普通二輪免許(小型限定)」と「普通二輪免許」そして「大型二輪免許」のみ対象とします。最終的には大型二輪免許を取得する方法として考えます。またMT免許を対象としAT免許については考慮しません。MTはATを兼ねます。
あえて明示することもないでしょうが、対象免許について再確認します。普通二輪免許の小型限定とは125cc以下のバイクなら乗れるというものです。普通二輪免許なのですが小型バイク限定という条件付きの免許になります。教習所では125ccのバイクで練習します。125ccクラスのバイクは原付第二種といわれピンク色のナンバープレートです。
普通二輪免許は400cc以下のバイクなら乗れるというものです。一時期は中型免許とも呼ばれていました。教習所では400ccのバイクで練習します。
そして大型二輪免許とは制限がない免許です。日本国内で販売されているどんな排気量のバイクで乗れるというものです。教習所では750ccクラスのバイクで練習します。
教習内容の比較
比較対象となる免許の順序は「最初から大型二輪免許」と「小型二輪→普通二輪→大型二輪」と「普通二輪→大型二輪」そして「小型二輪→大型二輪」の4通りです。それぞれの教習時間を以下にまとめました。
教習時間
学科教習についてはどのような順序でも通算1時限と同じなので技能教習についてのみ比較します。単純に通算の技能教習時間を比較すると、小型限定から段階的にすべての免許を取得すると通算27時限です。最初から大型二輪教習なら31時限となります。段階的に取得したほうが短時間の教習で終了することになります。
しかしその差は4時間なので補修やら検定不合格などあれば同じになってしまいます。またステップアップしながらの場合はそれぞれ免許証を取得してから次へ進まなければなりません。
そんなことを考えれば最初から大型二輪の教習を受けたほうが免許を手にするまでの時間は短いかもしれません。ただし大きな差ではないとも考えられますので日数換算すればどの順序でも1週間も違わないのではないかと思われます。
教習費用
私の住む仙台市周辺の教習所料金になりますが、最短で大型二輪の合格できれば20万円程度の教習料金です。段階的にすべての教習を進んでも25万円以内です。
どんな順序で教習をうけても教習料金は20～25万円(仙台市周辺の場合)ということになります。教習所以外の費用を考慮すれば、大きな差はないと言えます。
順序の決め方
私は小型二輪免許を取得して125ccバイクに慣れてから次へ進もうかと考えていました。しかし小型二輪免許の卒業検定に予想外に早く合格してしまったので、もう少しバイクの練習をしたいと思ったのです。注文していたモンキー125の納車予定は2カ月も先です。純粋にもっとバイクの練習をしたいと思ったのです。
そこで普通二輪へのステップアップをするか、思い切って最終目標の大型二輪へ進むか迷いました。普通二輪へのステップアップなら技能5時限ですが、大型二輪なら20時限です。でもモンキー125の納車まで2カ月もあるので大型二輪教習に挑戦することに決めました。
私は自分の選択順序が正しかったと思っています。私には正しかったということです。
年齢や体力と体格そしてこれまでの経験を考慮して順序は考えればよいと思います。年齢が高くても体力や運動能力に自信があるならば最初から大型二輪でもよいと思います。年齢の分だけ多少教習時間は長くなることを覚悟すればよいだけです。
もっとも好ましいのは小型二輪から段階的にステップアップする方法です。しかし一般的な体力があれば普通二輪から大型二輪の順序がよいと思います。
もし年齢的に自信がないと思っても標準的な体格であれば普通二輪から始めてよいと思います。体格的に小柄な人で慎重な性格の人であれば小型二輪から始めてもよいかもしれません。しかし小型二輪から始めても、スムーズに小型二輪免許が取得できるようであれば次は大型二輪でよいと思います。
多少の教習時間オーバーを想定すれば第一段階はバイクに慣れることです。慣れるバイクが小型なのか中型なのかの違いだけです。慣れたと思えたら次は大型二輪でよいと考えます。
まとめ
大型二輪免許合格の気力があるなら最初から大型二輪免許教習でよいと思います。体格的に小柄な人でバイクに慣れる必要があるならば普通二輪や小型二輪から始めるのがよいと思います。どちらにしても2段階で十分です。3段階する必要はありません。
大型二輪教習ではホンダNC750が使われていることが多いようです。知らない人はホンダドリームへ行って跨ってみてください。もしくは中古車屋でNC750を探して跨ってみてください。そんなに大きく感じないと思います。大型二輪免許のハードルは以前より低くなっています。今は免許取得のチャンスなのです。
そして大切なことは、中高年は時間オーバーを気にするなということです。オーバーして当たり前と考えましょう。検定も1度で合格すればラッキーと思いましょう。
時間がかかっても間違いなく免許は取得できます。
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