大型二輪免許の教習

licence3ヘッダー 二輪免許取得

小型二輪免許は取得したもののバイクを持たないぺーバーライダーになってしまいました。実際に公道を走行したことがない59歳のメタボおやじは次に大型二輪免許に挑戦することにしました。私の大型二輪免許教習のようすです。私は小型限定(125cc以下)の普通二輪免許を持っているので、教習時間は第1段階が9時間、第2段階が11時間の実技教習となります。学科教習はありません。

大型二輪-第一段階

いよいよ大型二輪の教習です。バイクはホンダNC750です。

大型二輪-第1段階1時間目(通算1時間目)

この教習所では教官1人に生徒2人が基本のようですが、この時間は1対1でした。

最初はバイクの取り回しです。8の字に押して歩いたり、センタースタンドを立てたり、倒して引き起こしたりと試験のようなことをさせられましたが簡単にできました。125ccしか知らない私には最初こそ大きく感じましたが、体重のある私には難しいことではありませんでした。

率直に思うことですが、私は体が大きくてよかったと思います。

その後、いよいよ発進です。小型二輪免許をもっているということで教官もクラッチ操作については何も説明がありませんでした。大型バイクはパワーがあるので小型バイクのようにエンストを心配することなく簡単に発進できます。

教官の後ろを走りながら、教習コース内の優先順位や停止位置など教習コース内のルールを教えられ、残りの時間は単独走行の自習でした。教官は遠くから見ています。同じところをグルグルと回りながら発進停止を繰り返したのでバイクには慣れました。

大型二輪-第1段階2時間目(通算2時間目)

10分休憩し2時間目です。

最初は大きなカーブ走行の練習でした。おそらく私が125ccの経験しかないので、時速40キロ走行しなければならない大きなカーブを曲がれなかったので、練習させられることになったのでしょう。小型バイクは簡単に曲がれますが、大型バイクは大きく内側にバイクを倒さないと曲がれません。単純なことなのですが私は大きくバンクさせることが恐怖だったので、減速してしまうのでした。

教官は私をNC750の後ろに乗せてバイクの倒し方や体重移動の方法を教えてくれます。恐怖のタンデムシートです。教官と一緒に二人で体を倒すと簡単にバイクが曲がってくれることを体験させられました。

その後は単独でカーブの練習をし時速40キロでも曲がれるようになりました。正確に言えば恐怖心がなくなってスピードに慣れたということです。

教官はついでに二人乗りのまま急制動を実演しブレーキのかけかたを説明し、さらに一本橋とスラロームも通過してくれました。急制動はまだ先の課題ということで当分の間は練習しませんが、カーブ走行も問題なくなったので、一本橋とスラロームも単独で少し練習しました。一本橋とスラロームは次回の課題ということでした。

大型二輪-第1段階3時間目(通算3時間目)

前回とは別の教官でした。前回の教習内容を確認され、本日はスラロームと一本橋を中心に練習すると告げられます。教官1人に生徒2人の教習でしたが、もう一人の生徒が卒業検定前なので教官も仕上げの指導をしなければならないということで、私は自習となりました。

スラロームと一本橋を独学で自習です。一本橋は経験がありますがスラロームは経験がありません。何もわからないので、コーンを倒したり正面衝突したりするので何回もバイクは止まり、エンストします。ときにはバイクを倒します。しかし私はありがたいことにNC750なら簡単に起こせたので苦労はありませんでした。

この時間、一本橋はやはり難しいと実感し大型免許は無理なのではないかと思ってしまいました。

大型二輪-第1段階4時間目(通算4時間目)

休憩を挟んで4時間目です。

カリキュラムでは「AT教習」となっていますが、教官からは何も指示がありません。引き続き同じ教習車を使うと告げられました。もしや早くも教習時間オーバーか?と心配しながらの教習となりました。

前の時間と同じく卒業検定前の生徒優先で、私は基本的に自習です。当然ながらスラロームはまったく進歩ありません。後半に教官がやってきて、教官の後ろをついて走行しました。(実際には「必死で追いかける」が正しい表現です。)

ここで初めて「S字」と「クランク」を経験します。

クランクでは教官が超低速で私の進路をふさぎます。耐え切れずに何度も足をつきました。この教官は50歳前後と思われるのですが、一本橋を何度か失敗してくれます。私は何度も心の中で笑いました。教官は「悪い例だぞ」と言ってましたが、失敗例なら自分でも何度も経験しているので見せてもらわなくてもいいのになと思います。教官よりも年上の私にそんなこと言わなくてもわかってるよと言ってあげたかった。その後この教官から教わることはなかったのですが、私はこんな教官は好きです。

この日はこれで終了。

大型二輪-第1段階5時間目(通算5時間目)

本日は1時間だけの予約です。初めての教官で、おそらく50代の最高齢の教官です。でも間違いなく私よりは若い。

教習内容はこれまでと同じく、一本橋→スラローム→S字→クランクの繰り返しです。この段階の教習はほとんどの時間が1速での半クラッチ走行です。半クラッチとは左手だけの疲労ではありません。低速で足をついてはいけない状態なので下半身の疲労も半端ではありません。この最高齢教官が厳しい人で、徹底的に低速走行をさせられ、私は汗だくでヘロヘロです。

大型二輪-第1段階6時間目(通算6時間目)

なんと前回の最高齢教官でした。前回同様の地獄の半クラッチが続きます。さらに自習でした。

一本橋・スラローム・S字・クランクを繰り返し練習します。S字やクランクはそれなりにクリアするのですが、たまに疲れて失敗したりするときに限って近くに最高齢教官が見ていたりします。一本橋も失敗したときに限って最高齢教官が近くで見ています。

終了時間近くに最高齢教官が来て「坂道発進」を教えてくれました。坂道発進は何も問題ありません。

大型二輪-第1段階7時間目(通算7時間目)

休憩後に7時間目です。教官は同じです。

最高齢教官が突然「1コースは覚えたか?」と驚きの発言。どうやらこの時間は1コースを練習するとのことなのです。まだ第1段階なのになぜ1コース、と思いましたが、前の時間に坂道発進を教えたのはこのためだったようです。私は1コースを覚えていませんので、最高齢教官に1度だけ1コースを先導して教えてもらい、その後自習をしました。ただし急制動と波状路は習っていないのでスルーしての自習です。

この時間は1コースをグルグル回って終了です。

大型二輪-第1段階8時間目(通算8時間目)

AT教習でした。

教官も準備を忘れていたようで、あわてて車庫へ行ってスクーターを乗ってきました。本日の教官は40歳前後のお笑い芸人のような教官で、最年長教官とは対照的な教え方をします。

スクーターの乗り方を説明し、1コースを走らされます。1コースを2周すると教官は「もっとスクーター乗ってもいいけど、NC750で本来の課題を練習してもいいよ」と言うので、喜んでAT教習を終了しました。残りの時間は各課題の練習をしました。でも自習でした。教官はスクーターでコース内の縁石を乗り越えたりして遊んでいました。

大型二輪-第1段階9時間目(通算9時間目)

休憩して9時間目です。教官は同じです。

この時間は「みきわめ」のはずだが、お笑い芸人のような教官は特に何も言わずに1コースの練習を指示。途中で私が波状路をスルーしているのを見て、波状路は第2段階の課題だが「やってみな」ということで自己流でやり始める。

結局9時間目を終了。みきわめについて質問すると、教官は「20時間の教習時間内にすべての課題ができるようになれば良いのであって教習の順序は気にすることはない」とのこと。

ということで第1段階は終了したことになります。

大型二輪-第2段階

いよいよ第2段階なのですが、この教習所は第1段階と第2段階のトータルで課題をクリアするような指導ということです。あまり段階は気にする必要ないと事務員に言われました。

大型二輪-第2段階1時間目(通算10時間目)

本日より第2段階だが、何も変化がなく教習スタート。

初めての教官と生徒2名で1コースを確認しながら2周して、要所要所で個別の指導をされました。その後は1コースを自習です。教官が戻ってきたころには残り時間わずかとなり、自分のやりたい課題を練習して時間になったら終了とのこと。

スラロームを何回か練習して終わりました。この段階でスラロームは落第のレベルです。

大型二輪-第2段階2時間目(通算11時間目)

この時間は、新入生と一緒の教習のため、教官は新入生に取り回しを教え、私は1コースを自習です。

ところがこの日は四輪免許の車両が多くてコース内は大渋滞です。1コースを1周するのに1時間でも足りないくらいです。残り10分で教官がやってきて急制動の練習を1回だけやって終了です。検定コースは覚えたし、安全確認や停止位置も問題ないと思うのだが、スラロームや一本橋の課題が心配で練習がしたいのだが時間が足りない。

大型二輪-第2段階3時間目(通算12時間目)

休憩後に3時間目です。この時間は危険回避の教習です。

これは急制動のレーンを使って、右とか左に避ける練習です。小型限定のときもやった記憶がありますが、この日も四輪車の教習が渋滞していて最低限の教習で終わってしまいました。

危険回避は卒業検定の課題ではないので、本音を言えば、こんな教習よりも卒検の課題の練習がしたいと思うわけです。この時間は一本橋とかスラロームの練習ができないで終了しました。不安でたまりません。

大型二輪-第2段階4時間目(通算13時間目)

休憩後に本日3時間目の教習です。この教習所は第2段階になると一日に3時間の教習が受けられるのです。

またしても一緒の生徒が第1段階の「みきわめ」なので、私はいつもの自習です。1コースを練習するつもりが四輪車渋滞のため一本橋もスラロームも1回しか練習できませんでした。コースの狭い教習所は停止線で止まっている時間が長くて練習にならないときがあります。私は一本橋とスラロームの練習が人一倍必要なのですが、心配になってきました。

大型二輪-第2段階5時間目(通算14時間目)

この時間は危険回避と急制動と教官に言われました。以前にやったような気もします。おそらく間違いだろうと思います。でも教官に間違っていませんかとは言えないので、教官の指示のままに教習開始。本日は新車の教習車だったので発進も加速もブレーキもスムーズで問題なく急制動の練習は終了。

教習車が扱いやすいバイクだと課題もスムーズにクリアできます。

残りの時間は1コースの自習となりました。

大型二輪-第2段階6時間目(通算15時間目)

またまた1コースの練習です。余裕があれば2コースも練習してよいとのことで、自分で自由に自習していました。とにかく一本道とスラロームをできるだけ練習します。ところで波状路はいつ教えてもらえるのでしょうか。

大型二輪-第2段階7時間目(通算16時間目)

シュミレーターの教習です。

仕事の合間に抜け出してスーツ姿で受講しました。以前も経験がありますがゲームです。大学生と2人の受講でしたが、教官が私には質問しにくいようで大学生にだけ質問していました。

大型二輪-第2段階8時間目(通算17時間目)

2コースを練習しろとのことで自習をしていたが、途中で教官が走ってきて「波状路」は教わったのかと質問され、誰にも教わっていないと答えると、急遽、波状路の練習に課題が変わってしまいました。この時間は波状路の練習で終わりましたが、うまくいきません。

大型二輪-第2段階9時間目(通算18時間目)

休憩後も波状路の練習をします。

しかし波状路の練習だけではダメなので波状路を10回やったら他の課題も練習するように教官に指示されます。またしてもほとんど自習です。波状路は50%の完成度です。

大型二輪-第2段階10時間目(通算19時間目)

この日は検定日で受験者が多く、教習時間になっても検定が終わっていませんでした。検定が終わるまで、検定の邪魔をしないように2コースの自習をしました。検定終了後は教官とマンツーマンで波状路の練習です。初めて波状路の技術を手取り足取り教わったのでクリアできるまで上達しました。

大型二輪-第2段階11時間目(通算20時間目)

本日は技能最終時間になります。

教官の指示で、教官の後ろをついて行きます。教官は複雑な進路をすごいスピードで走ります。私も必死でついて行きます。私の後ろを走るもう一人の教習生はついて来れなくなります。さすがに私は技能最終日なのでついて行けますが、体はヘロヘロに疲れます。

その後1コースや2コースを走ります。教官は私の後ろをついて来てその場で注意をします。完全に卒業検定試験対策です。この日は技能教習終了とのことで、検定の申し込みをして帰ります。

大型二輪の卒業検定

大型二輪-1回目の卒業検定

検定です。有給休暇をとって平日に申し込みました。受験者は私一人です。問題なく走行しましたが最後の一本橋で脱輪しました。この時点で不合格です。もう一度補修を受けてから検定挑戦です。

一本橋の脱輪は全く予想していない不合格です。緊張していたのだろうなと反省します。

大型二輪-補修1時間目(通算21時間目)

卒業検定に不合格になると必ず1時間の補習を受けなければならないようです。

補修なので教官は自由に練習させてくれました。一本橋とスラロームを集中練習しました。教習開始の頃は厳しかった教官も、補修となると「クリアさえすれば良い」とのアドバイスです。それ以上は免許を持ってから練習しろとのことです。

教官の態度がガラリと変わっています、合格するように頑張れ、緊張するな、と言われているようでした。

私だって早く卒業したいですよ。

大型二輪-2回目の卒業検定

今回は平日ですが2名の受験者です。

私は2番目なのでのんびりと待つ時間がありました。しかし1番手の若者が課題をクリアしている様子を見ていると、以前より緊張が増してしまいました。この日の検定は、スタートして大きく外周を回り→①踏切→②S字→③障害物→④クランク→⑤40km走行→⑥急制動→⑦坂道発進→⑨波状路→⑩一本橋→⑪スラローム、の1コースでした。

今回は一本橋も通過時間は気にせず落ちなければ良いと勝手に決めていたのでおそらく8秒位でスピード通過しました。逆にスラロームはおそらく7秒で通過できたのではないかと思います。その他の安全確認も問題ないと思われましたので減点は一本橋だけと思われます。

合格しました。

大型二輪-まとめ

検定の翌日には免許取得に行きました。おもしろいことに一緒に受験した若者も翌日に免許申請に来ていました。やはり早く免許証がほしいのです。

今は規制の厳しかった時期と違い、年齢に関係なく安全確認をしながらコースを走れれば誰でも大型二輪の免許はとれることがわかりました。課題の練習のために時間オーバーになることはあるかもしれませんが、時間をかければ誰でも大型二輪免許はとれます。

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