四大観とは
日本三景松島には様々な美しい景色が見える場所があります。古くから有名な「四大観」と呼ばれる4カ所のスポットがあります。四大観と名付けたのは仙台藩の儒教学者である舟山萬年ということです。四大観は有名でありながら現地を訪れた人は多くありません。道路が整備されておらず大型バスでは行けない場所や駐車場がない場所などばかりだからです。有名だが観光コースにはないのが四大観です。でもバイクなら行けます。
偉観 多聞山(七ヶ浜町)
松島の西側からの眺めです。七ヶ浜町の多聞山の毘沙門堂の裏側からの景色が「偉観(いかん)」です。偉観は四大観の美観と呼ばれているようです。多聞山は標高55.6mの山です。駐車場が整備されていますが10分位歩きます。
幽観 扇谷(松島町)
双観山の背後にある扇谷からの眺望が「幽観(ゆうかん)」です。山頂から松島湾の入り江が扇のように見えるので扇谷と呼ばれています。扇谷は標高55.9mです。未舗装の道路を登ります。本来は歩いて行くべき場所です。
麗観 富山(松島町)
松島の観光地と奥松島の中間地点に位置するのが標高116.8mの富山です。山頂の大仰寺の庭からの眺望が「麗観(れいかん)」です。松島が一望できます。この大仰寺には奥州三観音の一つ富山観音があります。富山観音の梵鐘は伊達政宗の長女である五郎八姫の寄進で宮城県の有形文化財でもあります。
壮観 大高森(東松島市)
東松島市の宮戸島の大高森の山頂からの眺望が「壮観(そうかん)」です。松島湾の東からの眺望になります。大高森は標高105.8mです。山頂までは20分以上の登山になります。
ツーリングルート
今回のルートです。このルートもしくは逆ルートがお勧めです。
偉観(多聞山)
日本三景松島の西側に位置するのが七ヶ浜町です。仙台方面から国道45号線を北上して宮城県道58号線(塩釜七ヶ浜多賀城線)を進みます。七ヶ浜町の北側の先端に多聞山があります。毘沙門堂の参道には駐車場がありません。少し離れた多聞山駐車場を利用します。駐車場から徒歩8分で毘沙門堂です。毘沙門堂の裏側からの眺めが偉観です。
多聞山から幽観(扇谷)
多聞山から扇谷は約13kmです。塩釜市内を通り国道45号線を松島町方面へ行きます。松島町に入って100m位のところに案内板があります。そこを山側へ登ります。砂利道を400mほどで駐車場があります。駐車場といっても車両5台分ほどのスペースです。駐車場から階段(石段)を3分ほど登れば山頂です。ここからの眺望が幽観です。国道45号からの入口を見落とさないよう注意が必要です。砂利道は悪路ではありませんので大型バイクでも大丈夫と思われます。(保証はできませんが)
扇谷から麗観(富山)
扇谷から富山まで約9kmです。途中観光地の松島(松島海岸)を通ります。国道45号線を東へ走ります。観光地を抜けたころにホテル壮観方面へ右折します。そのまま県道27号線(奥松島パークライン)を東へ走ります。海沿いや田んぼ道を走ってJR陸前富山駅への道との交差点を過ぎて200mほどに富山の入口があります。ここも扇谷と同じように見過ごしやすいので注意です。県道から約1kmほどは舗装されています。道幅は狭いですが大型バイクも問題ありません。舗装が途切れた場所に広場があり参道の入口があります。参道は長い階段です。そこから先は砂利道です。この道は急傾斜と鋭角カーブのため大型バイクは困難かもしれません。モンキー125でも何度かスリップしました。砂利道は500m以上あると思われます。大仰寺の裏口に行けます。大仰寺の庭からの眺望が麗観です。大仰寺では100円求められます。
富山から壮観(大高森)
富山から大高森は約10kmです。県道27号線をまっすぐ走り宮戸島へ向かいます。宮戸島に渡ってすぐに駐車場があります。小さな駐車場ですが大きな看板があります。駐車場は近くにもあります。駐車場からは本気の登山になります。大高森にはトイレも水道もありませんので登山の前に準備してください。駐車場は無料なので登山は何時間かけても良いです。20分以上は登ることになります。
ツーリング動画
まとめ
四大観はツアー観光には不向きな場所です。バイクで行くべき場所です。トイレと水道がない場所もありますので事前準備をして出かけましょう。松島の観光地には駐車場がほとんどありません。駐輪場はないと思います。松島公園第5駐車場は観光地から少し離れていますが無料の駐輪スペースがあります。松島観光は歩きましょう。
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