5月26日コロナ自粛中のとき、水と食料持参で鳥海山へ日帰りツーリングへ行ってきました。もちろんソロツーリングです。
鳥海山とブルーライン
鳥海山は山形県と秋田県にまたがる標高2,236mの東北2番目に高い山です。仙台市から日帰りツーリングの距離としては程良い距離です。本来なら4月中に雪の回廊が楽しめるうちに行きたい山ではありますが、2020年はコロナ禍の影響で冬季通行止めの解除を遅らせたので行けなかったのです。
鳥海ブルーラインは山形県遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳道路です。鳥海山の麓は海岸線で県境です。海岸線の国道7号線を利用すれば短時間で山形と秋田を往来することができます。つまり日常的には山岳道路を利用する必要がありません。観光道路と言ったほうがよい道路です。
鳥海ブルーラインは鳥海山の5合目まで登ることができます。標高1,150mの場所に大きな施設があります。最大の特徴は海沿いの山なので常に日本海が一望できることです。天気がよければ鳥海山の頂上と日本海を眺めながら走ることができる道路です。
パワースポット
鳥海ブルーラインは全長35kmくらいの道路なので1時間で走り切ってしまいます。そのためパワースポットにも立ち寄ります。
丸池様
丸池様とは「池」です。湧き水だけの池です。直径20m水深5mの池です。水の色がエメラルドグリーンで底が見えます。透明度の高いゼリーのような感じです。誰が設置したかわからない神社があり、遠い過去には原始信仰の対象になっていたような池です。
鳥海ブルーラインの山形側入口に近いところにあります。場所がわかりにくいので地図を見ながら行きましょう。
十六羅漢岩
海岸の岩礁に刻まれた磨崖仏です。明治元年に漁師諸霊の供養と海上安全を願って5年かけて完工されたようです。16の羅漢に釈迦牟尼、文殊菩薩、普賢の両菩薩、観音、舎利仏、目蓮の三像を合わせて22体あるようです。
足場も悪く危険なところもあるので全部の磨崖仏を確認することは難しいですが展望台からだけでもよく見えます。観光施設も整備されています。駐車場や売店トイレなどがあります。
場所は鳥海ブルーラインの山形側入口のところです。駐車場が鳥海ブルーラインに繋がっていますので鳥海山ツーリングなら必ず立ち寄りましょう。
元滝伏流水
元滝伏流水とは鳥海山の岩肌から流れる滝です。秋田側入口の近くにあります。1日5万トンの大量の水が流れ落ちて行きます。少なくとも数千年前からその形を変えていないだろう岩肌は生命力が感じられます。水の音と大量の水しぶきを浴びると心が清められます。
トトロの森のようなところにあります。整備された駐車場からは10分ほど森の中を歩くことになります。整備されていない駐車場もあります。
奈曽の白滝
奈曽の白滝とは鳥海山から流れる奈曽川にある滝です。鳥海ブルーラインと奈曽川の交点に近い場所にあります。滝幅は11m落差26mの立派な滝でいくつかのビューポイントがあります。
滝は心が清らかになります。しばらく滝を眺めてリフレッシュしましょう。展望台もありますし滝壺近くまで降りて行くことができます。吊り橋もありますので渡って滝を眺めてください。神社の境内もビューポイントです。参拝もしましょう。
駐車場はありますが近くではありません。数百メートル歩きます。私は別の施設にバイクを停めました。
本日のルート
仙台から山形自動車道経由の日本海東北自動車道で山形県酒田市へ行き国道7号線で遊佐町まで行きました。鳥海ブルーラインは山形側から登りました。
「丸池様」と「十六羅漢岩」を経由して鳥海ブルーラインで5合目まで行って休憩します。秋田側へ下山して秋田側入口近くで「元滝伏流水」と「奈曽の白滝」へ行きます。帰り道は海沿いの国道7号線で山形方面へ戻り山形県新庄市・尾花沢市・東根市を経由して国道48号線で仙台へ戻ります。
丸池様へ
日本海東北道の酒田みなとICから国道7号線で遊佐町へ向かいます。最初の休憩は道の駅「鳥海」です。この周辺には多数のガソリンスタンドがありますので給油も済ませます。
丸池様は細い道を行きますので間違いやすい場所です。7号線から農道のような道を通って丸池様を参拝?します。単なる池といってしまえばそれだけですが、湧き水の池でなぜあのような美しい色が維持されているのか考えると神秘的としか言いようがありません。誰が作ったかわからない神社もありますので大昔は信仰の対象だった池なのでしょう。
十六羅漢岩へ
丸池様から十六羅漢岩は近くです。十六羅漢岩は観光施設が整備されており展望台や駐車場、売店トイレもあります。この駐車場は鳥海ブルーラインに繋がっていますので登山前の休憩地としては最適な場所です。
海岸線で気分をリフレッシュして鳥海山へ出発です。
鳥海山5合目へ
十六羅漢岩駐車場から鳥海ブルーラインを走ります。15分くらいは坂道もゆるやかで緑に囲まれた森の道路です。こんなところで取締りはないでしょうが、初めての道路なのでスピードは控えめに走ります。15分を過ぎるとヘアピンカーブが続き山岳道路だなと感じさせられます。同時に日本海が見えるようになります。この日は晴れていたのですが海上に雲があったようで海はぼんやりとしか見えませんでした。以前に見た男鹿半島からの日本海の景色を想像しながら走ります。
山形県側では4合目に太平駐車場がありますが通過して5合目を目指します。4合目から5合目の間には小さな駐車スペースがたくさんあります。絶景を楽しむためでしょう。
県境を越えると間もなく5合目の鉾立駐車場に到着です。5合目には登山者用の施設やレストラン等施設が充実しています。海側の景色だけでなく鳥海山の絶壁や山頂方向も眺めることもできます。
元滝伏流水へ
5合目から秋田側へ下山します。鳥海ブルーラインの秋田側入口が近くなったあたりに元滝伏流水があります。整備された駐車場は鳥海ブルーラインから700mほど横道にそれた場所です。この駐車場から森の中を歩いて10分で元滝伏流水です。ハイヒールやサンダルでは危険です。
しかし歩きたくないライダーなら整備された駐車場からさらに400mほど奥にも駐車場がありますので利用しましょう。ただし舗装されていません。トトロの森の中の駐車場です。雨上がりなどにはバイクが汚れますのでよく考えて利用しましょう。
山の岩肌から大量の水が流れる様子を見ていると疲れが飛んでいきます。精神がリフレッシュされます。マイナスイオンの効果絶大です。
奈曽の白滝へ
元滝伏流水から鳥海ブルーラインをにかほ市内方向に1kmくらい走ると奈曽川と鳥海ブルーラインが交差する橋があります。この橋を越えずに左方向の細い道を進みます。奈曽の白滝の駐車場はあるのですが数百メートル歩くようです。
この日はもっと近くの公共施設「奈曽の白滝公園、展示作業交流施設-バーベキューハウス-」という場所に行ってみました。休館だったのですが庭を管理している人に聞いたら駐車OKとのことなのでここに停めて奈曽の白滝に向かいました。この施設からはすぐ近くです。ただし坂道は登ったり下ったりします。
落差が26mありますのでみごとな滝です。滝壺近くまで行くこともできます。展望台もあります。神社もありますので参拝もしましょう。神社の境内からも絶景です。吊り橋もあり、橋からも滝が見えます。
帰り道
これで本日の予定は完遂しました。せっかくなので象潟駅のほうまで行きたかったのですが、のんびりしてしまったので帰ります。国道7号線を通って山形県へ向かいます。その後は新庄市・尾花沢市・村山市・東根市を経由し国道48号線で仙台へ戻りました。
youtube動画
まとめ
できれば秋田県にかほ市内も通りたかったのですが次の機会にします。鳥海ブルーラインは紅葉シーズンも楽しめますので日本海側のツーリングの機会があればまた走りたい道路になりました。
水と食料を持参してのツーリングでしたので、次回は地元の美味いものを食べたいですね。
コメント