岩手県北部の秋は、高原道路のダイナミックな景色から、渓流や川沿いの紅葉まで表情豊かです。標高の高い八幡平と県北の久慈・二戸は見頃の時期が異なるため、行き先を選んでゆったり走りましょう。
岩手県北部の紅葉は高原から里へ移る
岩手県北部では、標高の高い山から先に色づき、久慈渓流や馬仙峡などの里に近い場所はその後に見頃を迎えます。例年の時期は目安として、八幡平の山頂付近は9月下旬から10月上旬、森の大橋は10月中旬から下旬、久慈渓流は10月中旬から下旬、馬仙峡・中野白滝は10月下旬から11月上旬です。天候で前後するため、出発前に最新状況を確かめてください。
岩手県公式観光サイト「紅葉色づき情報」では、県北・県央のスポット別に色づき状況が案内されています。
八幡平アスピーテラインと森の大橋|高原の紅葉を走る
八幡平アスピーテラインは、岩手・秋田の県境を越えて八幡平を横断するドライブコースです。標高の高い場所では草紅葉や山の景観、ふもとでは広葉樹の紅葉と、標高差による景色の移り変わりを楽しめます。山頂付近の駐車場や施設で休憩を取る場合は、営業状況も事前に確認しましょう。
松川渓谷に架かる森の大橋は、橋上から渓谷の紅葉を眺められるスポットです。紅葉シーズンは周辺道路が混雑するため、岩手県公式観光サイトは県民の森駐車場の利用を案内しています。橋の上で立ち止まる際は、ほかの歩行者の通行を妨げないようにしましょう。
山岳道路は天候急変や路面凍結の影響を受けやすく、2026年10月16日には八幡平地域の道路で凍結・積雪による通行止めが案内されました。秋の終盤は「紅葉が見頃だから通れる」と決めつけず、道路管理者や八幡平ビジターセンターの道路情報を確認してください。
八幡平アスピーテライン|岩手県公式観光サイト/森の大橋|岩手県公式観光サイト
久慈渓流から平庭高原へ|国道281号沿いの紅葉
久慈渓流は、久慈平庭県立自然公園の自然に包まれた渓谷です。国道281号沿いにあり、コナラやトチ、カエデなどの紅葉に、アカマツやスギの緑が映えます。鏡岩付近に駐車スペースがありますが、台数は限られます。道路沿いでの急な停車を避け、指定の場所を利用しましょう。
そのまま平庭高原方面へ向かえば、白樺林や高原の景色も楽しめます。紅葉の見頃は久慈渓流が例年10月中旬から下旬、平庭高原は10月中旬から11月上旬が目安です。
二戸の馬仙峡と洋野町の中野白滝

馬仙峡で大きな岩峰を見上げる
二戸市の馬仙峡は、馬淵川沿いに男神岩・女神岩などの岩峰がそびえる景勝地です。秋は周辺の木々が色づき、川と岩、森の組み合わせを眺められます。周辺に駐車スペースがあります。展望場所への移動や散策は、足元に注意してください。
中野白滝は駐車後に歩いて訪れる
洋野町の中野白滝は、上段が高さ27メートル、下段が高さ6メートルの二段滝です。秋の木々と白い水の対比が見どころ。駐車場所から滝までは、白瀧神社付近から遊歩道を約10分歩きます。バイク用ブーツで歩きにくい場合もあるので、歩きやすい靴を用意し、足元を確認しながら進みましょう。
ツーリング計画はエリアを分けると走りやすい
八幡平は高原道路を楽しむ一日、久慈渓流・平庭高原は国道281号を軸にした一日、二戸の馬仙峡・洋野町の中野白滝は県北を広く巡る旅として考えると、移動ばかりになりにくくなります。八幡平と県北の海側を一日で結ぼうとすると距離が長くなるため、宿泊を組み合わせる計画も検討しましょう。
秋の岩手を安全に走るために
- 紅葉情報と道路通行情報を出発直前に確認する。高標高の道路は凍結・積雪で急に通行止めになることがある。
- 落ち葉や濡れた路面は滑りやすい。カーブの手前で十分に減速し、急な操作を避ける。
- 日没前に山を下りられる行程を組み、寒暖差に備えた防寒着を用意する。
- 駐車場所が少ない渓流沿いでは、道路上での撮影やUターンをしない。
- 滝や渓谷の遊歩道では、バイクを安全な場所に停め、歩きやすい靴で散策する。
高原のダイナミックな紅葉も、渓流に寄り添う静かな秋景色も、岩手県北部ならではの魅力です。見頃と道路状況を確かめて、無理のないルートでお楽しみください。



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