バイク二輪免許の種類の変遷|私の年齢に合わせて調べてみた

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大袈裟に言えば日本社会において二輪免許ほど変化してきたものはない。私の年齢に沿った変遷を調べてみました。

1959年(昭和34年)

私が生まれた1959年の二輪免許は以下のような区分でした。

自動二輪免許(排気量制限なし)
軽免許(~250cc)
原動機付自転車第二種免許(~125cc)※許可
原動機付自転車第一種免許(~50cc)※許可

道路交通法は1960年12月に施行されたもので、現行の免許制度はこのときからスタートしたものです。1959年当時は原付免許については許可制だったようです。まだまだ自動車も普及していない頃で小型排気量のエンジンばかりで四輪や三輪も走っていた時代です。

おそらく70歳代の先輩達はこの時代の記憶が鮮明であろうと思われます。1950年代に14歳で原付バイクに乗れる許可証をもらってバイク人生が始まったような70歳代以上の人は多いのではないでしょうか。

私が1歳の頃に現在の免許制度のようなものが始まったようです。ちなみにHONDAのスーパーカブC100(49cc)は私より1年前の1958年に誕生しています。

私が生まれた1959年には2ストロークのヤマハのTDS1(246cc)、翌年の1960年には4ストロークの本田ドリームスーパースポーツCB72(247cc)が誕生しています。

1965年~(昭和40年~)

1965年から二輪免許は大きく変わります。

自動二輪免許(排気量制限なし)
原動機付自転車免許(~50cc)

このとき道路交通法改正により、バイクは高速道路でヘルメット装着の義務化になります。さらに高速道路では二人乗りが禁止されます。東京オリンピックの翌年で、おそらく首都高速道路をバイクで走行する若者が多かったのではないでしょうか。高速道路のバイク死亡事故が激増したのではないでしょうか。

二輪免許はシンプルになり基本的には自動二輪免許があればすべてのバイクに乗れるようになったようです。

まだまだ私の記憶がある時期ではありませんが、1965年には2ストロークのスズキT20(247cc)そして1966年には4ストロークのカワサキ650W1(624cc)が誕生しています。

1972年~(昭和47年~)

1972年の道交法改正によりに二輪免許の区分も変更されました。同時に自動二輪のヘルメット装着が義務化されました。しかし小型自動二輪は義務化されません。

自動二輪免許(排気量制限なし)
小型自動二輪免許(~125cc)
原動機付自転車免許(~50cc)

この時期は国産バイクメーカーも続々と大型バイクを開発しています。1969年には4ストロークのホンダCB750Four(736cc)、1970年には4ストロークのヤマハ650XS1(654cc)、1971年には2ストロークのスズキGT750(738cc)、そして1973年には4ストロークDOHCのカワサキ750RS(746cc)が誕生しています。

まだ私は中学生なのでバイクには無関心でした。

1975年~(昭和50年~)

1975年の道交法改正により現在の免許区分とほぼ同じになりました。しかしバイク愛好家にとっては暗黒の時代が始まります。

自動二輪免許(排気量制限なし)
中型限定自動二輪免許(~400cc)
小型限定自動二輪免許(~125cc)
原動機付自転車免許(~50cc)

この時の改正により原付以外の二輪車はすべてヘルメット装着が義務化されました。

最も大きな改正として自動二輪免許は教習所での実地試験免除の教習が受けられなくなりました。400cc以上の大型バイクを乗るためには公安委員会の試験で合格しなければなりません。当時の公安委員会の試験の合格率は1%とも言われていました。事実上ナナハンは乗れなくなってしまいます。

時代はバイクブームで大型バイクが売れていたようですが、暴走族と呼ばれる暴走集団が社会問題となったこともありこのようなバイクに乗せない改正が行われたようです。当時の高校では、バイクは不良の乗り物、非行防止のためバイク禁止などの規則をする学校が多数ありました。

この時、私は16歳になりバイクの免許が取得できたのですが私の家庭はそんなお金を出してくれませんので自分の小遣いで原付免許を取りに行きました。当時の原付免許は50問の〇×試験だけで免許がもらえたのです。

今思えば、私の家が裕福で子供に何でも与えてくれる家ならば、この時期に教習所で簡単に制限のない二輪免許が取れたのです。私の誕生日なら改正前に大型バイクが乗れる二輪免許が簡単に取得できたのです。二輪免許を取得した同級生が羨ましかったことを覚えています。

それでも私は家にあった古い「ヤマハメイト」を乗り始めました。自転車だけだった行動範囲がヤマハメイトのおかげで何倍にも広がりました。まだ原付だけはヘルメットが義務化されていません。

この頃は50ccクラスのカッコいいバイクがたくさん発売されています。ヤマハのGT50(ミニトレ)やTY50など街中で見かけました。

私はヤマハメイトを26歳頃まで愛用していましたが引越しを機に廃車しました。当時は東京都新宿区に住んでいましたが休日の足として役にたちました。その頃でも原付のヘルメット義務はありません。原付のヘルメット装着が義務化されたのは1986年です。

ヤマハメイトを手放してからは59歳までバイクに乗ることはありませんでした。

1995年~(平成7年~)

仕事やら子供の学校行事やらと忙しい毎日を過ごしており、バイクとは無縁の生活をしておりました。暗黒と呼ばれた時代が終わったのが1995年の道路交通法改正です。

大型自動二輪免許(排気量制限なし)
普通自動二輪免許(~400cc)
小型限定普通自動二輪免許(~125cc)
原動機付自転車免許(~50cc)

アメリカからの圧力により大型のバイク免許取得を容易にしなければならなくなったようです。教習所で大型バイクが乗れる免許が取れるようになったようです。

私はバイクへの気持ちが少しはあったのですが、バイク免許についてのニュースも見ることなくバイクショップに興味も持つことなく過ごしていました。30代の働き盛りだったので仕事中心の生活でした。

2005年~(平成17年)

この年からAT免許が新設されたようです。同時にバイクの二人乗りの要件が改正されています。二人乗りについては「バイクの二人乗りができる条件を再確認!法律違反しないために」を参照してください。

大型自動二輪免許(排気量制限なし)
AT限定大型自動二輪免許(~650cc)
普通自動二輪免許(~400cc)
AT限定普通自動二輪免許(~400cc)
小型限定普通自動二輪免許(~125cc)
AT小型限定普通自動二輪免許(~125cc)
原動機付自転車免許(~50cc)

私には縁がなかったですがスクーターが売れてきたのでAT限定免許を新設したようです。最近では大型のスクーターもありますが125ccクラスのAT需要が高いようです。2019年12月の改正によりAT限定大型自動二輪免許の排気量制限がなくなったようです。さらにホンダのDCTがAT車とみなされることになりました。つまりAT限定の大型二輪免許でこれまで乗れなかったホンダのアフリカツインDCTやNC750DCTが乗れるようになったのです。メーカーの圧力でしょうが、大きな改正だと私は思います。

AT免許については知りませんでしたが、この頃には少しバイクに乗ってみたいという気持ちがでてきたかもしれません。意味もなくヘルメットだけ買っておこうかなと考えたこともあります。

まとめ

最終的には2015年以降、つまり現行免許制度で私は本気でバイクに乗ろうと思い準備を始めたのです。休日と有給休暇を使って教習所に通いました。59歳で初めてヘルメットを被りました。

大型自動二輪免許を取得してしまいましたので免許の区分についてはあまり興味がなくなりました。

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