小型二輪の教習課題はそれほど難しいものはありませんが、私のような59歳には簡単ではありません。私が感じた課題の克服法というか攻略法を書きます。同じような方は参考にしてください。

二輪教習においての基本

小型二輪に限りませんが、二輪教習において私が感じた重要なことは以下の3つです。

半クラッチ

半クラッチイメージ

図の「A」の位置がクラッチレバーを握った状態、つまり動力が伝わっていない状態です。

この位置から徐々にレバーを緩めて「B」の位置で動力が伝わり始めます。動力が伝わっていることは音や振動で感じます。この状態でバイクは後輪ブレーキをかけていても発進しません。バイクは発進しようとするのですがブレーキによって止まっている状態です。この位置が半クラッチです。

この半クラッチの状態からさらにクラッチレバーを緩めながら後輪ブレーキも緩めてアクセルグリップを回してエンジンの回転をあげるとバイクが発進します。半クラッチとは動力は伝わっているのですがクラッチが滑っている状態で、ブレーキをきかせてもエンストしません。逆にブレーキをゆるめると発進する状態です。

教習所の課題では半クラッチを使うものが多いので半クラッチをマスターすることが重要な課題でもあります。小型バイクはエンジンが小さく非力なので半クラッチが難しいのです。教習所で発進がうまくできない人やエンストする人は、この半クラッチがうまくできていない人です。

乗車姿勢

最初、私は背筋を伸ばして乗車していました。でもこれは間違いでした。背筋を伸ばすことは悪いことではないのですが、私の場合は背筋を意識しすぎて、体が硬くなり腕もまっすぐになり力が入ってしまっていたのです。

下半身はしっかりニーグリップを意識しながら、上半身はリラックスしていなければならないのです。私は体が大きいので腰から下はしっかり固定して、上半身は少し猫背のような感じの姿勢がいちばん良いように思えました。そうすると肘が少し曲がった状態でハンドルを握ることができます。

下半身はバイクと一体となりながらも上半身と腕には余計な力が入っていない姿勢が大切です。自分なりの姿勢イメージを模索しましょう。

目線

目線とは進行方向を見ることですが、目だけでなく顔を向けて見ることです。

バイクはハンドルに余計な力がかからない正しい姿勢で走行していれば、ハンドルを切らなくても顔を向けた方向へ曲がってくれます。高速でも低速でもカーブを曲がるときは顔を向けた方向にバイクが曲がってくれるものです。

目線イメージ

検定課題の攻略法

あくまで私の場合の攻略法ですが参考にしてください。

坂道発進

私は坂道発進で苦労したことがないのですが、おそらく半クラッチが問題なくできたからだと思います。まずは半クラッチをしっかり練習しましょう。

坂道発進の手順は平坦な道での発進とまったく同じです。

  1. 後輪ブレーキを踏んでバイクを停止する。
  2. 安全確認をする。
  3. アクセルグリップを回してエンジンを2000回転くらいにあげる。
  4. クラッチレバーを徐々にゆるめて半クラッチにする。
  5. 後輪ブレーキをゆるめながら、エンジンの回転をあげ、クラッチをつなぐ。

これだけです。
エンストや後退する人は半クラッチの時間を数秒間維持するような気持でやれば失敗しないのではないでしょうか。

上の手順でいえば「4」と「5」の動作を連続させないで、まず「4」の半クラッチの状態をしっかり維持してから、ゆっくりと次の動作へ移ればよいのです。
半クラッチの状態では後輪ブレーキを踏んでもエンストしません。

クラッチ、ブレーキ、アクセルの動作はすべてゆっくり行います。
慣れないうちは半クラッチの状態で一旦停止するとエンストや後退することはありません。

すべてを一気にやると失敗します。

一本橋

正確には直線狭路コースというようです。一般的には一本橋とか平均台と呼ばれています。

私は一本橋だけで2時間もオーバーしました。最初は脱輪ばかりで渡り切ることすらできませんでしたので、この年齢では二輪免許は無理なんだろうかろうかと考えたものでした。私の場合は何もできない状態でしたので最初は渡り切ることが課題でした。そのためには低速走行ができなくてはなりません。乗車姿勢の安定が先決です。小型二輪の場合は5秒以上という課題なので渡り切れさえすればクリアとも言えます。

一本橋は停止している状態からスタートしますので、高さ5cmの一本橋に乗るときにバランスを崩すことがあります。ある程度の発進スピードが必要です。スタート位置から一本橋の前までに姿勢が安定するようにスタートを練習しました。乗車姿勢が安定していればバランスを崩すことはありません。

後輪が一本橋に乗ったら、後輪ブレーキでスピードを調整します。半クラッチさえできていればエンジン回転は少し高めを維持してもよいと思います。ただしスピードは後輪ブレーキで調節します。アクセルで調整してはいけません。

目線は少し遠くを見たほうが安全かもしれません。上半身や腕に力が入っていなければ、まっすぐに進むはずです。基本的にある程度のスピードで一本橋に乗り、その後は後輪ブレーキで減速しているうちに5秒以上で通過しているのが小型二輪の一本橋です。

時間は気にすることなく低速で渡り切ることができれば小型二輪の一本橋はクリアできました。私の場合は。

急制動

これは第2段階の最後の課題になります。小型二輪では30km/h以上のスピードで8m以内で停止しなければなりません。これは普通にブレーキをかければ問題なく止まれる距離ですから、実際には難しい課題ではありません。

まずは3速で30km/h以上のスピードで走行しなければなりませんので、ギヤチェンジのタイミングを通常走行より遅くして加速しなければなりません。1速と2速で引っ張って30km/hくらいまで加速して3速で33km/hで走行します。

制動開始地点のパイロンの手前3m位の位置でアクセルを戻します。すると少しエンジンブレーキがきいて減速を始めます。そして制動開始時点からブレーキを使います。
ブレーキは「ギュッ」とかけてはダメです。焦らずに「ギューッ」という感じで1秒以上時間をかけるようなイメージで止まります。急がなくても8m以内で停止できます。
早めに30km/h以上のスピードまで加速できれば、エンジンブレーキを使った状態で制動開始地点を通過できますのでブレーキングも容易になります。

クラッチは最後の最後まで我慢しましょう。最悪エンストしても失格にはなりません。ハンドルに体重がかからないような姿勢(前のめりにならない姿勢)を保つことも転倒しないための大切な対策です。

S字(曲線)

この課題はスピード制限もないので2速や3速で通過しても良いのですが、私は1速の半クラッチでクリアしました。

まずS字コースに入る前に「速度」を安定させます。半クラッチで後輪ブレーキを使って速度調節します。そして目線を忘れてはクリアできません。コースに入ったらコース中心方向に顔を向けるとバイクがそちらへ行ってくれます。コース中心を通過する頃にはコース出口方向を顔を向けて見ます。

正しい乗車姿勢で半クラッチ走行さえできれば難しいことではありません。

クランク(屈折)

この課題は2m幅のコースの内側に小さなパイロンが置かれていますので、半クラッチでの低速走行しなければなりません。

S字コース同様に「速度」を安定させます。そして走行ラインをイメージしておきます。直角のコーナーですが、バイクは直角に曲がれませんのでコース内を曲線の走行ライン上を移動するわけです。そしてコースの直角カーブへ侵入するときには次の直角カーブの手前へ顔を向けます。するとバイクが勝手に曲がってくれます。次の直角コーナーへ侵入するときには出口へ顔を向けるとクリアできます。

直角のコースですが実際はS字と同じようなコースを通過するわけですからS字の攻略法と同じです。

まとめ